【介護職員の離職を減らすには?】


先日「未来をつくるkaigoカフェ」に参加しました。

このイベントは介護・医療で働く方々が平等な立場で対話する場です。

こちらのイベントでは前半に講師のお話しを、後半には講師のお話しを元にいくつかのテーブルに分かれてワールドカフェを行います。

毎回kaigoカフェのテーマは違うのですが、今回は「介護職員の離職を減らすには?」というテーマでした。

【介護職員の就労状況】

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画像引用【写真AC

2013年現在で働いている介護職員は171万人、2025年には215万人が働いていると推計されます。

これに対して介護を必要とする人は2025年に253万人いると推計されています。

介護職員の数は圧倒的に足りないのですが、現状でも働く人が足らない状況です。

そして介護を離れる人も多くいます。

私自身も有料老人ホームで勤務していた時に10か月で10名以上の職員が退職しました。

理由は人それぞれだと思いますが、対人関係が悪化して退職する人は多い印象でした。

【周りから見た介護】

kaigoカフェに話しを戻しますと、私が参加したテーブルでは医療関係者、介護事業者側の方が集まりましたので、外からの視点で見た介護の話しを介護士の私が聞く状況になりました。

大きい施設や在宅介護で働いている方は医療職や経営者の考えを聞く機会が少ないかもしれません。

周りの方々は介護職員の離職を防ぐために何が必要だと感じているのでしょうか?

〇介護事業所経営者

大きな施設になると情報を共有する人間が多くなる。そこで問題が生じる。

人間関係での離職がほとんど。

→そうならないように共通意識をつくる

→目的意識の共有

 

〇リハビリ病院医師

同じ仕事で収入が違うため介護士が資格を取り看護師になってしまう。

40〜50人を夜勤1人で見るのは大変だと思う。

〇訪問看護師

(医師の話しを受けて)介護士が看護師になるのはポジティブな変化で良いと思う。

オランダではレベル毎に給与の段階が決まっている。そのためみんなスキルアップを行う。

生活を支える専門職として、介護士と他の違いは何か?

本人・ケアする側・行政の連携が必要。

事務的な作業を減らす。

医療側がオムツを替えると介護士から「それは私達の仕事だ!」と怒る人もいる。

〇TVメディア

厚労省や東京都などが推奨する施設へ取材に行ったが、どこも一杯一杯だと感じた。

やりたいケアをやる事がやりがいに繋がり離職が、減るのでは?

〇訪問診療医

介護を何のためにしているか?

QOLを上げる、残存機能を残すために必要なケアをする。
チームとして医療とは違う役割がある。

理想の介護のビジョン(目的・理念)の共有、そのための技術・知識を持つこと。

〇その他に出た意見

介護は型に落とし込めない、必要なものを提供しているフレキシブルなもの。

昼間しっかり関われば夜はきちんと休む(→これは凄く重要で、人手が足らないから昼間寝かせるだけの介護をすると昼夜逆転してしまう利用者さんはいます)そうすれば夜間帯の職員の負担も減る。

何故この業務をやるのか?という目的意識をもつ。

職員にとっても利用者さんにとっても人間的な環境を保つ。

他業種の方々からお話しを聞き、感じたのは今しているケアは本当に必要なケアか?

そのケアを行う目的や介護を提供する理念はあるか?そして理念を職員間で共有しているか?

そういった事が重要だと思いました。

【あなたが離職しないために必要なこと】

先ずは自分のやりたい事は何か、自分に問い直してみましょう。

 

そして会社の理念を上司、経営者に聞きましょう。

その理念が浸透しているか?

 

実現不可能なポエムではなく、きちんと現場に落とし込まれているか?

 

仕事では医師や看護師と、介護職員間同士での連携が出来ているか?

 

そして職場で働き続けるために必要なことは「職員間の風通しが良いか」

 

先輩後輩関係なく話が出来るか(雑談も時には必要です)

 

悩み事や相談をしやすい環境になっているか?

 

自分がどんな風に働き続けたいか?を考えてみる必要があると思います。

ライター

2025 年の新しい福祉を創る介護士

訪問介護のサービス提供責任者その後、有料老人ホームや特別養護老人ホームで勤務し、 現在は小規模多機能型居宅介護と認知症グループホームが併設した事業所「しゃくじいの 庭」にて勤務

高齢者介護とは別に 2 年前から障がい当事者と支援者が集まる交流会を主催

【寄稿記事】

認知症になった人の「心」を知る事の大切さ

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