【介護士向け】今だから見直す介助時の体の使い方


介助をする時の体の使い方は慣れなければ腰が痛くなったり膝が痛くなったりと色々な負担がかかります。

特に介護士の場合コンスタントに介助に関わり、

状況によっては自分の体を盾に利用者を守る状況もあるのでしっかりとした体の使い方を再確認しましょう。

介護現場で”ボディメカニクス”を実践できているでしょうか?多少は知っているが実践できていない人が多いように思います。

以前ボディメカニクスに関しての記事を書かせていただきましたが、(【介護士必読】ボディメカニクスってなんだ?

介護をする上で見直すべき体の使い方は、”ボディメカニクス”を理解することと”自然な体の動き”を知ることです。

・ボディメカニクスとは

脊柱タイプ表

画像引用【脊柱タイプ

 

何回も説明を聞いたり見たりしてる人が多いかと思いますので簡単に説明いたします。

直訳すると「身体の作り」です。

身体は決まった動きしかできません。膝が前に曲がる事はないですよね。膝は後ろに曲がるから、歩けたり、何かを蹴ったりすることができるのです。

身体は使い方によって、力が上手く使えるようになるための知識と技術といったところでしょうか。

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・介護士が知るべき”自然な体の動き”とは

人が椅子から立ち上がるときにどういった順序で体が動き、

どういった重心移動をし、どこでどのように力を入れるのか、

といった部分は介護士として知っておくと自分の体の動きもそれに応じて変わっていきます。

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・介護士がこれらを活用し体の使い方を見直す方法

”ボディメカニクス”も”自然な体の動き”もまずは知識です。

多くの知識を得た後に技術ですが、

一番大切な部分は”上下の力じゃなく前後の力を使う”ということでしょうか。

重たいものを持つ時に上に持ち上げるイメージだと腰や膝に負担が相当かかることは明白です。

後ろに体を倒すイメージで持つとそれに応じた体の動きになり腰や膝の負担を軽減できます。

・重要なポイント

・支持基底面積を広く

支持基底面積とは読んで字のごとく何かを持ったり支えたりする際に基礎となる底の面積のことです。

人は通常両足で立っています。この両足の足の裏と、開いた足の幅がその人の支持基底面積となります。これは広ければ広い程安定します。

・対象物は近くに

安定した姿勢を作ったところで次は実際に利用者を動かす動作に入ります。

利用者を動かす際に利用者を自分の方に引き寄せてから、あるいは自分が利用者に近付いてから動かしましょう。

 

これは対象物に近付いた方が小さな力で持ち上げることができるという理論に基づくものです。

 

対象物を体に近付けると小さな力で持ち上げることができるということなのです。

 

これを体から離して手を伸ばした状態で行うと持ち上げることができません。

・対象物を小さくまとめる

対象物は大きいよりも小さい物の方が運びやすいです。

形を変えることができる物ならば運ぶ前になるべく小さくまとめることで動かす負担を減らすことができます。

・水平移動

物体を一旦持ち上げて移動させるよりも水平に移動させる方が楽に移動できます。

この際も対象物を小さくし、接地面積を少なくすると摩擦抵抗が減ってより楽に動かすことができます。

・てこの原理

動かそうとする物体に対してそのまま動かそうとすると大変な力を必要とする場合にその物体に対して

支点、力点、作用点というポイントを正しく作ると支点を固定させて力点に力を伝えることで小さな力で作用点を動かすことができるというのがてこの原理です。

・大きな筋肉を使う

利用者を起こす、動かす、移乗する、持ち上げるといった介護をする際に介護者(ヘルパー)は自らの筋力を使って力を発揮します。

人間の体は大小多数の筋肉の構成から成り立っていますが大きな筋肉を使うほど大きな力を発揮することができるのです。

介護で力を入れる際には大胸筋、腹筋、背筋、大殿筋、大腿四頭筋等の大きな筋肉を使うことでより強い力を発揮することができて介護者の体への負担は少なくなります。

・まとめ

これらの点を再確認し効果的で負担の少ない体の動かし方を意識して技術力の高い介護士を目指してください。

正しい体の動きは現場で長い間働けるスタッフを作ります。

介護業界で長く働ける人が増えれば良いサービスの提供につながるでしょう。

離職に対する対策はこちらの記事をお読みください(【労働環境選択】介護業界で自分にあった環境で働くためには?

【参考HP】

介護応援ネットボディメカニクス

介護のチカラ