【ライター寄稿】わたしが介護士を始めた理由


初めまして、都内の有料老人ホームで働き始めて2年目の介護士、ゆきです。

大学では日本語学を専攻していたわたしが何故「介護」の世界に飛び込もうと思ったのか、そのきっかけと思いをお話します。

・介護って意外と暗いものじゃない

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画像引用【写真AC

就活をしている時に出会った今の会社。

介護をしている会社とは知らずに説明を聞いて、業界のイメージがかわりました。

現場を見学して、おじいちゃんおばあちゃんの穏やかな顔、楽しそうなスタッフの姿をみて、単純にわたしもこの場にいることができたら幸せだなと思いました。

・業界としてではなく、自分や家族のこととして考えた介護

介護の現場をみて、わたしは自分の家族のことを考えました。脳梗塞の後遺症で片麻痺のおじいちゃんが、どういったサポートを必要としているのか。

腰が曲がりすぎて、もう立てないおばあちゃんをどうやって車椅子からベッドに移せばいいのか。

自分の家族でありながらわたしはこんなことも知らないしできないのかと再認識しました。

 

親も身体が衰えていく。

わたし自身もいつか誰かの世話になる。

そんなときにただ与えられた地域の介護を受け入れるだけではなく、自分でも何かできることを作っておきたい、自らの意思で正しいと思う介護を選びたいと思ったら、介護士として働く意思はもう固まっていました。

・3Kの介護

「介護って大変なんでしょ」「キツそうなイメージあるけど大丈夫?」

 

就職する前から想像していた通り、周りからはそんな風に言われることがたくさんあります。

「認知症の人に関わるのは怖いなあ」とか、「他人の排泄介助なんてしたくないなあ」とか、それぞれのキツいイメージの根拠は様々あるのでしょう。

 

でも、もしもそういうことを言う人たちが、介護の世界をそんな一面でしか捉えられていないとしたら なんて不幸なんだろうか、と思うようになりました。

自分や大切な人が、自ら敬遠していた世界にいることを余儀なくされたとき、幸せになれるでしょうか。

 

「嫌だろうな」「大変だろうな」「迷惑をかけている」と思いながら受ける介助は、心地よいものではありません。

大切に積み重ねてきた人生の終わりに、そんな寂しい思いをしなきゃいけない理由はどこにもないと思います。

・みんなにとって介護をもっと幸せなものにしたい

 

みんなが介護の仕事を好きになってほしいとか尊敬すべきだとか、そんなことが言いたいのではありません。

ただ、業界全体のイメージが良い方向へと転じたら、介護を受ける側、提供する側、そしてその家族や地域のみんながもっと気持ちよく過ごせるかもしれません。

わたしは介護の仕事を通じて、自分の中での介護のイメージを明るく楽しくデザインしていきたいし、周りにそのイメージを伝えていきたいです。

介護を必要としないほど元気でいることが1番ですが、必要としたときには、「ありがたいなあ、幸せだなあ、頑張ろう」と思える介護が、誰でもどこでも受けられるのが当たり前の世の中にしたいです。

 

介護の仕事に関わることができていることに感謝しながら、「初心忘れるべからず」を胸に刻みながら、成長していきたいと思っています。

 

 

 

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